よく使う三角関数の公式
段差がR分よりも小さい場合
このように、4分の1以下の位置に交点がある場合の計算方法です。ではやっていきましょう。
△abcを求める
A点の座標値は図面の座標値そのままなので、
X98.0
Z50.0
となります。
①ac間
5Rなので、5です。
②ab間
5(ad間)-1(bd間)=4
③bc間
底辺=√斜辺^2ー高さ^2より、
√5^2-4^2=3(bc間)
よってB点Zは、
50(A点Z)+3(bc間)=53(B点Z)
となります。
以上の事からB点の座標値は、
X100.0
Z53.0
となります。
段差よりも小さい円弧から円弧の計算
例によって文章だと分かりにくいので図を見て下さい。
R5の円弧の途中からR1の円弧があるパターンです。
これは三角の作り方がテーパーとは違うので紹介しておきます。ではどうするのかと言うと…
この様に円の中心o点から3つの三角を作ってやります。
A点の座標値の計算方法
①og間
R5なので、5です。
②oa間
ab間を求める
Φ100-Φ95=Φ5
(Φを直す)5/2=2.5
5(ob間)-2.5(ab間)=2.5(oa間)
③ag間
√①^2-②^2=③ より、
√5^2ー2.5^2=4.33(ag間)
よってA点Zは、
50(Z)-4.33(ag間)=45.67
以上の事からA点の座標値は、
X95.0
Z45.67
となります。
C点の座標値の計算方法
①oe間
5(oc間)+1(ce間)=6(oe間)
②of間
fb間を求める
2.5(ab間)ー1(af間)=1.5(fb間)
5(ob間)-1.5(fb間)=3.5(of間)
③ef間
√①^2-②^2=③ より、
√6^2-3.5^2=4.873(ef間)
次で使うので、θも求めておきましょう。
tan-1(3.5/4.873)=35.688°
よってC点Zは、
45.67(A点Z)+4.873(ef間)=50.543
以上の事からC点の座標値は、
X100.0
Z50.543
となります。
B点の座標値の計算方法
①oc間
R5なので、5です。
②od間
5(oc間)*sin35.688°=2.917(od間)
③cd間
5(oc間)*cos35.688°=4.061(cd間)
B点Xは、
db間を求める
5(ob間)-2.917(od間)=2.083
(Φに直す)2.083*2=4.166
95(A点X)+4.166(db間)=99.166
B点Zは、
45.67(A点Z)+4.061(cd間)=49.731
以上の事からB点の座標値は、
X99.166
Z49.731
となります。