NC旋盤でのプログラム作成
このページに来たと言う事は、NC旋盤に携わる仕事をしている方だと思って話を進めていきます。
私もNC旋盤、汎用旋盤を触っているのですが、座標値の計算が最初の内は理解できずに四苦八苦していました。小さい会社なので計算方法を知っている方がおらず、ネットで検索してもなかなか計算方法ってのってないんですよね。
そこで独学ですが、計算の方法を自分用のメモの意味も踏まえて記事にしていこうかと思います。
パターンがいくつかあるので分けて投稿したいと思います。
まずはノーズR補正を考慮しない計算から載せていきます。ノーズR補正を考慮した計算方法も記事にしていく予定です。まあ恐らくあまり需要はないかも知れませんが、うちの社内ではノーズRを考慮した計算もしているので書いてみますね。
その2→NC旋盤の円弧とテーパーの交点の座標値の計算方法【その2】
その3→NC旋盤の円弧とテーパーの交点の座標値の計算方法【その3】
その4→NC旋盤の円弧とテーパーの交点の座標値の計算方法【円弧】
ノーズR編→NC旋盤のノーズRを考慮した座標値の計算方法【その1】
よく使う三角関数の公式
使用するのはこの6個の公式だけです。(多分。他の計算方法もあればコメント下さい)
取りあえずこの公式を頭に入れておきましょう。
隅R、角Rの計算方法
解説していきます。これは簡単ですね。
プログラムを作成するには、座標値A,Bを求めないといけません。
Φ100、長さ50、R10の時の隅R、角Rです。
A点X100Z40
Z方向はそのままなので、R10の10ミリ手前が始点となります。
B点X120Z50
Rとは半径の事なので、Φに直すとΦは直径なので倍になります。つまりX方向はR10の倍、Φ20まで移動しないといけませんね。
角Rも隅Rと同じ考え方です。
A点X80Z50
XはR10の倍、Φ20マイナスが始点となります。
B点X100Z60
ZはR10分、プラス10が終点ですね。
Φは2倍にする事は絶対に忘れない事!
ついうっかり忘れてしまう事がたまにあります(笑)しっかり確認をしましょう!
次回はテーパーとRの交点の計算です。パターンが数種類あるので何個かに分けたいと思います。
是非続けて読んで頂けたらと思います。
その2→NC旋盤の円弧とテーパーの交点の座標値の計算方法【その2】
その3→NC旋盤の円弧とテーパーの交点の座標値の計算方法【その3】
その4→NC旋盤の円弧とテーパーの交点の座標値の計算方法【円弧】
ノーズR編→NC旋盤のノーズRを考慮した座標値の計算方法【その1】